全国高校総文祭 美術工芸部門

全国高校総文祭美術工芸部門とは

 全国の優れた美術工芸作品が集結する、年に一度の全国高校生のための展覧会です。参加のレポートを見ることができます。

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総合文化祭に関する新着情報

2024.11.29

第56回 広島県高校総合文化祭美術工芸展(中央展)の報告を掲載しました。
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2024.2.21

県高校総合文化祭三次地区展の様子を掲載しました。
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2022.9.12

<教職員向け情報>各コンクール並びに中央展の実施要項と、webシステムの手順書(マニュアル)を掲載しました。
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<2023かごしま総文>第47回全国高等学校総合文化祭 美術・工芸部門

県代表選考作品

準備中

<2022とうきょう総文>第46回全国高等学校総合文化祭 美術・工芸部門

 【リンク】第46回全国高等学校総合文化祭「とうきょう総文」公式ホームページ

県代表選考作品

<2021わかやま総文>第45回全国高等学校総合文化祭 美術・工芸部門

県代表選考作品

<2020こうち総文>第44回全国高等学校総合文化祭 美術・工芸部門

県代表選考作品

準備中

<2019さが総文>第43回全国高等学校総合文化祭 美術・工芸部門

県代表選考作品

会期
令和元年7月27日(土)~31日(水)
会場
佐賀県立博物館・美術館等
県代表参加生徒数
10人
参加校
福山明王台,市立沼田,市立舟入,安古市,加計,国泰寺,広島皆実,神辺,呉宮原

第43回全国高等学校総合文化祭「2019さが総文」が7月27日~8月1日までの6日間にわたり、佐賀県内各地にて開催されました。広島県からは生徒10名、教員11名の計21名が7月27日~29日の3日間の日程で参加しました。

大会初日は、佐賀市文化会館大ホールにて行われた総合開会式に参列しました。参列者全員で行う、佐賀弁でのラジオ体操第2や、佐賀県生徒実行委員と次年度開催の高知県生徒実行委員の掛け合いによるステージ、国際交流として様々な国のダンスの披露、そして構成劇「蒼天の翼」。どれも時間をかけて作り上げた生徒と教員の研鑽の成果が見られました。会場スタッフの、笑顔で気持ちのいい挨拶も含めて、おもてなしの心の感じられる素晴らしい総合開会式でした。その後、佐賀市市街地で行われたパレードを見に行きました。美しい衣装と華やかな動きのバトントワリング、一糸乱れぬ動きと迫力ある演奏のマーチングバンド。どの団体も美しく、力強いパフォーマンスでした。

翌日の午前中は、佐賀県立博物館・美術館で各都道府県代表の展示作品をじっくりと鑑賞しました。展示会場入口には、佐賀県の美術部の生徒が制作した47都道府県の名産・名物を描いたモニュメントがお出迎え。会場内には高校生の作品とは思えないようなレベルの高い作品が並び、参加生徒からも「凄すぎ・・」との声がこぼれるほど。多くの作品に圧倒されながらも、自分の自慢の作品の位置を、午後の鑑賞交流会のために確認しました。

午後からは市村記念体育館での部門開会式の後、各グループでカードゲームによる自己紹介、グループごとに美術館に移動して対話型鑑賞交流会に取り組みました。カードゲームのおかげか、どのグループもすぐに打ち解け、出身地は様々でも、美術への想いは同じといわんばかりに、自分のそしてお互いの作品について語り合いました。作品を通して伝えたいことを伝える難しさや、受け取る側の感性や視点、経験などによって見えるものの違いなど、生徒たちは大きな刺激を受けたようです。

最終日は研修講座に参加。講座は23に分かれており、それぞれの講座の講師は、大学の教授や、現役の作家・デザイナーなど錚々たる顔ぶれでした。研修講座では、今までに触れたことのない技術に胸を躍らせたり、より深い学びをしたりと、講座ごとに個性あふれる充実した内容でした。出品作品の講評についても、今年度は全ての作品がそれぞれの講座の講師により丁寧に講評してもらい、全ての生徒が貴重な学び機会をいただきました。

「2019さが総文」という原点で、カードゲームや鑑賞交流、研修講座を介して、全国の高校生たちや、今まで気付かなかった視点や技術に出会い、ここで得たものを生かし自分の目指す未来へ舞い上がるという、生徒の行く末を明るく照らすような大会でした。

引率代表 牧原 義英
(広島県立加計高等学校)

<2018信州総文>第42回全国高等学校総合文化祭 美術・工芸部門

会期
平成30年8月7日(火)〜11日(土)
会場
上田市立美術館
県代表参加生徒数
11人
参加校
沼田,熊野,広島国泰寺,河内,基町,如水館,舟入,広島皆実

長野県上田市にて、第42回全国高等学校総合文化祭「2018信州総文祭」が8月7日~11日までの5日間にわたり開催されました。広島県からは生徒11名、教員12名の計23名が8月10日~12日の3日間の日程で参加しました。

大会初日は、サントミューゼにて各都道府県代表の展示作品をじっくりと鑑賞しました。展示会場入口には、長野県の美術クラブの生徒が制作したインスタレーション「Peace Apple Project」がありました。壁面に、水墨画で平和への願いのこもったリンゴの木を描き、長野県特産の内山和紙を使った400個ものリンゴの張り子が、赤い糸で吊るされ私たちを出迎えてくれました。この張り子は長野県の美術クラブの生徒が一つ一つ手作りし、同じ形は無いということでした。

翌日の午前中は、サントミューゼ大ホールにて美術・工芸部門開会式及び講演会・講評会に参加しました。 現代美術家で京都造形芸術大学教授のヤノベケンジ先生に、独自の視点で講評頂いた後、講演会では自らの体験を基に、『怒涛の自作語り』というテーマでお話し頂きました。その中でヤノベ氏の「モノを表現するには全てに真剣に向き合うことが大切」という言葉に、生徒も制作する上で大切なものをまた一つ身に付けたのではないかと思いました。

午後からは各グループに分かれて対話型鑑賞会に取り組みました。それぞれの地域の方言も交えながら制作中の苦労や作品に込めた想いなど作品を通して語り合いました。交流する中で、技法やモチーフのとらえ方など新たな発見があったようで、参加した広島県の生徒も皆生き生きとして会場を後にしました。

「2018信州総文祭」に参加して、高校生だけでなく、教員も作品から熱い想いを感じとることが出来ました。今しか表現できない、高校生にしか感じ取れないものを形にした作品からは、制作に対する真摯な姿勢が感じとれました。また長野県の生徒・先生方の温かいおもてなしに感動もし、全国の作品を鑑賞できるだけでなく、全国の美術を学ぶ高校生との心の交流ができた大会でした。

引率代表 横田 招
(如水館高等学校)

県代表選考作品

 作品画像準備中


参加生徒によるコメント

広島県立広島国泰寺高等学校2年 山部 瑞月
 美術って素晴らしい。私の部屋の棚には紙でできたりんごが飾ってあります。信州大会で出会った美術の仲間たちからのメッセージが書かれており、私の宝物です。信州を思い出させる「りんご」をモチーフにし、本物そっくりの形に作り上げられていることなど、大会開催者のみなさんのおもてなしの気持ちを感じることができました。
 大会に参加する緊張感と期待を持って臨んだ私を待っていてくれたのは、信州の温かい高校生でした。作品鑑賞交流会において、「なぜ、この色?」「構図に変化をつけているのはどんないみがあるの?」など、質問してくれたのです。作品について関心を持ち、意見をぶつかり合わせ、心と体に汗をかき、爽快な気持ちになりました。まさに、美術の甲子園!
 作品づくりにおいては、失敗も苦しいこともあります。完成した時の安堵の気持ちで作品を完成させたと思っていましたが、この大会の経験からさらに続きがあることに気づかされました。自分が作品に込める思いを、言葉にして伝えることで、より自分の作品が好きになっていったのです。
 自分の中にある気持ちや感情を言葉にして伝えることで、より相手との関係性も深まり、自分自身も充実した経験から、これから社会に出た時もこの経験を活かしていきたいと思います。

広島県立広島国泰寺高等学校2年 栩平 詩乃
 第42回全国高等学校総合文化祭は8月7日から8月11日の4日間、長野県で行われました。
 私は今回、「seek for a beauty」という作品が広島県PTA連合会会長賞という賞を頂いたので、広島県の代表として信州総文に参加しました。
 信州総文、美術工芸部門では約400点の作品及びその作者を集め、交流会を行いました。交流会では、出品者数名と班を作り、互いの作品について質疑応答をしました。作品へ疑問を持つことは珍しくありませんでしたが、自分の作品に質問をされてそれに答えるというのはこれまでになく、新鮮でした。また、自分とは異なる視点で作品を見つめなおすことができたため、貴重な経験となりました。
 展示室には、長野県の美術部員全員による共同作品がありました。平和への願いを表現した作品ですが、来場者を楽しませる工夫がされていました
 和紙で作った名産品のりんごを吊るし、展覧会に来た人がそのりんごにメッセージを残してゆくというもので、メッセージが集まれば集まるほど、りんごが鮮やかになってゆくというアイデアが素晴らしかったです。また、総合文化祭の実行委員の方々の作品への熱い思いに感動しました。
 展示されていた作品は、どれもモチーフ,アイデア,色合い,書き込み等が魅力的でよく考えて制作されていることが伝わってきました。私も全国の美術部員のように地道に努力を重ね、より魅力のある作品を作ってゆきたいと考えます。

広島市立舟入高等学校3年  藤村 美吹
 私は油絵で美術・工芸部門に参加しました。 交流会ではいくつかの班に分かれて他県の高校生たちと交流し、作品について意見を交換しあいとても勉強になりました。展示を見た時に一番好きだと思った作品の作者と、幸運にも同じ班になる事ができ、直接作品について話を聞けたのは非常に良かったです。また、張り子のリンゴでのサイン交換はコミュニケーションの助けになり、いい記念品となりました。長野県の美術部員の方々、作って下さりありがとうございます。
「きれいだと思いました。」
 交流会の最後にスタッフから渡された、私宛の「いいねカード」に書かれていた言葉です。これは、来場者が良いと思った作品の感想をカードに書いて箱に入れると、それが作者に直接届くというものです。普段、知り合いでない人からの贔屓目のない率直な感想を頂く機会はあまりありません。私の作品を良いと思ってくれた事だけでなく、それをわざわざカードに書いてくれたという事実が、私は素直に嬉しかったです。「いいねカード」は、作品制作のモチベーションに繋がる、とても良い企画だと思います。
 展示を見て回った時、圧倒されるすごい作品が沢山並んでいて、本当に自分がこの中に居てもいいのだろうかと思いました。ですが、全国の高校生たちと交流し、違いを発見していく中で、自分の作品を新たな視点から見つめることが出来ました。今回の貴重な経験を、これからの作品制作に生かしていきたいです。

広島県立河内高等学校2年 隠居真実
 私は今回初めて全国総文に参加しました。今年は信州総文で美術・工芸部門は上田市で開催されました。
 初日は上田市到着後,上田美術館で展示作品を鑑賞しました。まず,全国の高校生の作品のレベルの高さにとても驚きました。色々な技法など取り入れ工夫され自分の作品に取り入れたいと思うような作品がたくさんありました。特に作品の画面だけでなく額にまで作品が流れるように描かれている作品は作品に広がりと流れを感じとても興味を惹かれました。
 二日目は開会式とヤノベケンジさんの講演会,そして交流会でした。ヤノベケンジさんの講演会は美術に対しての情熱をとても感じ感動しました。特に東日本大震災,福島第一原発事故希望のモニュメントサンチャイルドが一番心に残りました。美術の起源や存在意義を問う大型作品を多く制作されていて作品のメッセージを感じとてもすごいなあと思いました。
 交流会は同じグループの生徒の作品を見て回りました。描いた方の作品に込められた思いを聞くと単に作品を見たときとまた違った見方で作品見ることができ,興味がわきました。
 私はこの三日間で,さらに美術,作品制作への意欲がわきました。とても勉強になり,とても楽しい充実した三日間を過ごすことができました。この経験をこれからの作品を描くことに生かしていきたいと思いました。

広島市立沼田高等学校3年 松田剣輔
 私は2年連続でこの全総文に参加しました。昨年度の大会で「来年もまた来たい」と強く思い、そしてその目標を感想文でも述べ、学校の壮行式でも話しました。今回はその目標を実現でき、3日間とても感慨深い気持ちで過ごしていました。
 全総文の魅力は、僕たちと同じ高校生が集うところにあると思います。普段美術館でみるような展覧会とは違い、良い意味で統一感のない展覧会でした。絵画、彫刻、デザイン、工芸、どれをとってもハイクオリティで、目を見張るような作品が多くありました。製作者の感性の違いだけでなく、道具や技法も違えば、製作期間も様々です。そんな中で全国から厳選された作品が輝いていて、とても見ごたえがありました。一般の方が見に来られても楽しめると思います。
 ヤノベケンジ先生のご講評でも、「ひょっとしたら普通の展覧会より面白みがあるかもしれない」とおっしゃってあり、一出品者の高校生として誇らしく思えました。先生は現代美術家として政策をする傍らで、京都市立芸術大学で教鞭をとられています。私も芸大を目指しているので、ためになる話が多く、また現代美術作品を第一線で制作している方の話を聞く機会がなかったので新鮮でした。先制の作家としての生い立ちや考え方、社会とどのように結びつきながら制作するのか、など、先生ご自身の経験を踏まえながら話していただきました。自分がこれから社会とどう関わっていくかという点については、他の分野に進む人にとってもためになったと思います。
 私は3年生なので、出品者として全総ℬンに参加できるのはこれが最後です。昨年は2回目の出場を目標にして制作していましたが、今年で終わりだからといって次につながらないわけではありません。これから芸大へ向けて芸術の道へと身を投じなければいけない、そんな時期の大会だったので、とても良い刺激になりました。
 今回の交流会でも、出品者の人たちと各々の作品を鑑賞しながら大切な時間を共有しました。その人たちといつか巡り合う機会があるかもしれません。そんなときに「あの時の経験があるあkら今の自分がある」と語り合えるよう願って、これからも向上を続けていただきたいと思います。

広島市立沼田高等学校2年 土井 菜々美
 私が全国大会に出場することが決定したとき、これまでの全総文の作品を写真で見ていた私にとって、初めて自分の目でレベルの高い作品を見ることができる機会というのはこれから体験することができないかもしれないとても貴重なものであると考えていて、同時にこの機会を絶対に無駄にしないようにと心に決めていました。
 作品がズラリと並ぶ会場に入った瞬間に、他とは全く違う強い熱量を感じ、圧倒されて私は思わず足を止めてしまいました。全国の代表として集まった作品が立ち並ぶだけあってどこを見てもはっと息を飲む作品だらけ。作品の1つ1つに、本人の想いやそれを完全に再現するための工夫が感じられ、ついじっくり見入ってしまうものばかりで、全て見終わるのにとても時間がかかりました。
 誰かのためになる作品を作る、という強い執念のようなものを持つヤノベケンジ先生のお話は、今後自分がどう作品作りに取り組んでいくかを見つめ直す機会を与えてくださるようなものでした。また、全国から集まった高校生と直接交流することで、自分にはない考え方や作品に対する強い想い、斬新な技法などを知ることができ、また新たにこの経験を作品に生かしたいと思いました。
 今回の全総文で、絵を描き続けたい!と強く思いました。いい経験になったと心から思います。

広島市立沼田高等学校 2年 樋原 悠加
 長野県での全国高等学校総合文化祭は、私にとっては初の全国大会でした。
 夏休み後半頃、彫刻の制作がスタートしました。彫刻といっても、大きな作品を作るのは初めてで、何を題材にすれば、その対象の立体感や躍動感が伝えられるか、何を表現できるかが分からない状態でした。金魚は可憐ながらも、小さな体で生き抜く強い生命力を持っています。それを作品に投影させるには、ヒレの動き、体の構造をしっかり把握しなければなりません。なんといっても金魚は鱗が多く、制作時は鱗一枚一枚の位置や形の工夫が必要でした。また、水の跳ねる様子、波紋などの細かい部分も力を入れ、より現実的になうように近づけていきました。試行錯誤中、そうして「飛び跳ねる金魚」は完成しました。
 2018信州総文祭は、これまでの自分の発想を上回るほどの全国からの代表作が展示してありました。また、作品と作品を通して全国の高校生の方とのつながりも感じました。最後に、総文祭では多くのことを学ぶことができました。この経験は、私のこれからの糧になると思います。来年もさらに未来の美術の可能性に広げられるよう、前進していきたいです。

如水館高等学校 3年 井出 愛音
 私は今回信州総文祭に参加し、貴重な経験や学び、出会いなど、多くのものを得ることが出来ました。
 会場に着き、全国からの作品を鑑賞しましたが、どれも素晴らしく、ダイナミックで圧巻されるような作品から、繊細な表現をしている作品など、同じ高校生とは思えないようなものばかりでした。そして様々な技法、用具を用いて表現された作品は私に新鮮な気持ちと面白さを感じさせてくれ、とても勉強になりました。
 講演会において、京都造形芸術大学教授のヤノベケンジ先生のお話の中、「作品を表現するにあたって作家としてだけでなく、人として何ができるかを考える」という言葉が印象に残りました。その言葉はとても深く私の心に届き、私の今後に関係する言葉であると思いました。将来、大人になって、行動したことが何に繋がるか、どんな影響を与えるかを考えながら行動していきたいです。そしてそのことを今後の制作活動にも活かしたいです。
 全国の高校生との交流会では、短時間でしたが打ち解けることができ、楽しく対話をしながら作品鑑賞することが出来ました。作品を鑑賞するだけでは伝わらなかった作者の考えや伝えたいことなどを知るだけではなく、自分の知らなかった制作方法などグループ内での会話を通じて新たな発見が沢山ありました。また、全国から集まるためそれぞれの高校生活、学校などの特色も交えながら会話は盛り上がり、充実した1日を過ごすことが出来ました。
 3日間で様々な行事に参加し、美術館で多くの作品を鑑賞することで視野が広くなりました。今回の信州総文祭で経験した貴重な体験を、今後の制作に活かしていきたいです。

広島市立基町高等学校 3年 岩﨑 いず穂
 「『美術』を通じて全国各地から高校生が集まる」という本当にとても貴重な機会を与えていただきました。開会式の会場に到着した時、「自分が好きなこと」=「美術活動」という共通項の高校生たちが会場いっぱいにいる、という事実だけで感無量でした。
 現代美術家であるヤノベケンジ教授の講演では、現役作家の制作に関する「生の声」を聴くことができてとても刺激を受けました。特に印象的だったのが、自身で制作した作品について、受け取り手に自分の意図と異なる解釈をされてしまうというものです。これは将来の私自身の制作活動においても直面しそうなことだと感じました。
 交流会企画では、自分の作品について話すことで改めて作品を見つめ直すきっかけになりました。また、他者の作品に関する話を聞き、質問をすることで、より深く作品について知ることができました。はじめは、初対面の高校生とうまく交流できるのか不安でした。しかし、会場にいるのは自分と共通の志を持つ高校生たちということもあり、初対面であろうが全くの杞憂でした。総文出品作品だけでなく普段の制作活動や部活動についての話もすることができました。交流会を通して出会った高校生たちで「張り子のリンゴ」にメッセージを寄せ書きし、総文祭で得た経験をいつまでも思い出として形に残しておくことができました。今後の制作の励みにしようと思います。
 信州総文の役員の方が制作された上田市のマップによってグルメや観光地について知ることができ、「上田」という地にも深く関わることができたと思います。
 「美術」と一言に言っても、様々なジャンルがあり私が持っていない多様なモノがあります。この信州総文を通してそれを改めて感じ、さらに視野を広げることができました。同じ総文は二度とありません。今回の経験をこれからの制作活動に活かし、さらに精進していきます。最後に運営に携わってくださった方々、全国から集まった高校生の皆さん、本当にありがとうございました。

広島県立熊野高等学校3年 金羽木 歩
 私は「2018信州総文祭、美術・工芸部門」に広島県代表の一人として参加させて頂き、普段出会う事のない全国から集まる各県代表の高校生と交流することができました。作品を通じてグル-プで行う鑑賞交流会では、私のプレゼンテ-ションが最初だったためとても緊張しました。しかしグル-プリ-ダ-の積極的な投げかけで、参加者の方々からたくさんの意見や感想、質問を頂け、それに答えながら自分の作品についてしっかりと伝えることができました。私は立体作品を中心に制作しているので、絵画や平面デザイン作品をきちんと理解できるか心配でしたが、他のメンバ-の作品は素晴らしいものばかりで、一目見てそれぞれの個性的な表現に感動し圧倒されました。グル-プの雰囲気もよく、作者と会話をしながらの鑑賞会だったのでより深く作品を味わえたのだと思います。また、生徒交流会では「いいねカード」という作品に対するメッセ-ジカ-ドや、長野県の美術部員が手作りした張り子のリンゴを参加者全員が頂き、お互いのリンゴにメッセ-ジを贈りあう「Apple交流会」など楽しい企画が工夫されていました。私の作品について「いいねカード」には、「いつまでも眺めていたい」「本当に売り物になりそう」「ぜひ家に欲しい」といったメッセ-ジが書かれてあり本当に感激しました。「実際に商品化できる照明器具」をコンセプトに作品を創って来たのでこれほど嬉しい言葉はありませんでした。

広島県立広島皆実高等学校 3年 石橋 修平
 私は1年生の時に,作品をデザインコンクールの締め切りに間に合わせようと自分の納得のいかない状態で出品してしまいました。その時の失敗を生かし,2年次では,時間をたくさんかけて作った作品が絵画・彫刻コンクールで大賞を受賞し,今回の全国総合文化祭に選抜されました。
 念願の全国総文祭に参加することで,期待と不安でいっぱいでした。しかし,実際に全国から選抜された作品を見るとガッカリしてしまいました。それは予想以上に他県のレベルが高く,自分の作品との差が明確に表れていたからです。作品からは多くの時間をかけて制作したことや明確なテーマ,伝えたいメッセージなどが見る側に伝わってきました。はたして自分の作品にはそれらがあるのだろうか。今後は,それらを明確に持って作品制作をすることが自分の課題だと強く感じました。
 講演会にヤノベケンジさんが来てくださいました。ヤノベさんは地震の被害にあった福島にも作品を置かれています。その話を聞いて,芸術を通して人のためになれるということが分かりました。
 また,講評会でヤノベさんに自分の作品を講評していただきました。自分には今まで無かった観点から講評をしていただき,改めて自分の作品を見つめ直す機会を与えられ,とても参考になりました。
交流会では,長野の高校生がスタッフとしてナビゲータを務めてくださったので,他県の高校生との交流を上手く進めることができました。スタッフの皆さんに感謝します。
 今回の全国総合文化祭では,たくさんの課題を見つけることができました。そして,また、多くの人々の努力と優しさと思いやりに触れました。今回,全国総合文化祭に関わった全ての方々,長野に連れて行ってくださった先生方,本当にありがとうございました。

<2017みやぎ総文>第41回全国高等学校総合文化祭 美術・工芸部門

県代表選考作品


参加生徒によるコメント

安芸高校 2年 上加亮太
 今回初めて全国総文に参加しました。初日は作品が展示されている宮城県美術館に行きました。どの作品も手が込んでいて、凄く興奮しました。画力が凄過ぎて、皆さんプロになれるのでは?と思いました。特に印象に残ったのは、絵画の上に段ボールでカメラを作っていた作品です。アイデアもデザインも素晴らしく、印象に残っています。自分は物作りが好きで、絵を描くのも好きなので、自分も立体プラス平面の物をやってみようかなと思いました。色々な凄い作品が沢山あったので、これからのデザインや美術関連で役立つような良い経験になりました。自分たちの作品も結構講評で嬉しかったです。
 東日本大震災被災地の小学校にも訪問しました。改めて津波の恐ろしさを感じました。自分たちと同年の人が被災していて、更に震災についての恐ろしさを感じました。次にこのような事が起きても、死者をあまり出さないようにしてほしいです。地震と津波の恐怖がトラウマになって。時が経つにつれ被災地を訪れることが出来なくなっていく人もいらっしゃると聞きました。最悪だったんだろうなと想像しました。しかし今もなお復興に向けて前に進む人たち。凄いなと思いました。そういう人を応援したいと思いました。自分も何か困っている人に協力したいです。東北を日本中、世界中の人々の応援が被災地の復興にとても大切な支えなのだと思いました。
 午後から荒木さんの講演を聞きました。やはりプロの考えることは凄いなと思いました。ジョジョのキャラやアニメの内容一つ一つに意味がある。自分もそういう作品作りをしたいなと思いました。
 また、全国の人と交流できました。いろいろな意見交流が出来てよかったです。仙台七夕祭りのことについても、自分たちの知らないことを知ることが出来て、いい経験になりました。今回は色々な人と交流して意見をもらい、とても楽しかったです。友達も増えてよかったです。まさか初対面の人とご飯に行くとは思いませんでしたが、とても楽しく、この経験を、将来の自分の進路に活かしていきたいです。

広島国泰寺高校 2年 中村歩里
 私はみやぎ総文に参加して多くの感動を得ました。その中でも大きな2つの感動があります。
 まず、荒木飛呂彦先生の講演についてです。なかなかされない芸術の話を聴くという貴重な体験ができました。荒木先生は「描き続けること」が大切だとおっしゃっていました。高校生のうちに描き続けて何かを発見することは、これからの美術の制作に大きな影響をもたらすのではないかと思えたので強く印象に残りました。
 次に、総合文化祭のレベルの高さについてです。全国から選ばれた作品が並んでいたので、目を奪われることもしばしばありました。交流会では、他県の生徒から作品に対するこだわりを感じました。自分の表現したいことを表現できるよう考えられて制作されていることを知りました。私にとってよい刺激になりました。
 この3日間を経て、多くのことを学びました。絵の持つ表現力を知り、絵に対する向き合い方など、自分には改めなければならないことが数多くあることを実感しました。今回学んだことを糧にしながら、これからも制作に取り組み続けていきたいと思います。

沼田高校 2年 松田剣輔
 自分も全国への切符を手にした身なので、自分と同じぐらいのレベルの作品が展示されるのを予想していましたが、土俵は同じでも方向性がまるで違いました。大胆な構図で気迫溢れる作品、緻密で繊細な美しい作品、写真と見違えるようなリアルな作品、どの作品も個性豊かで、同じようだと感じる作品はほとんどありませんでした。若い感性が持つ柔軟な発想が込められていてとても見応えがありました。何より凄いと思ったのが、その柔軟な発想を生かして創造された世界観を、たった1つの作品だけで鑑賞者へと見せつけるその描写力です。発想だけで何がやりたいのか分からない作品ではなく、「自分はこれが良いと思うから見てほしい」というような意志が伝わってくる作品が多くありました。特に油絵は、プロが描いたと言っても信じてしまうような作品が多く、その中で高校生らしい発想が生きていて、とても不思議で魅力的でした。
 ジョジョの荒木先生の作品講評では、まさか自分の作品が選ばれるとは思わず、ファンではないのですが、名前が呼ばれた瞬間頭の中が真っ白になりました。もし、自分が熱狂的なファンだったらと思うとぞっとします。
 ともあれ3日間での体験はとても貴重なものでしたが、懐古する気持ちより、来年も全国に選ばれたいという気持ちの方が遥かに大きいです。これをばねにして、来年は長野に行けるよう、頑張ります。

基町高校 3年 今村遥香
 私は、今回「みやぎ総文2017」へ参加し、貴重な体験を通して様々な刺激を受けることができました。宮城到着後、まず初めに感動したのは、宮城県立美術館に展示された作品の数です。全国から集まり、豊かな発想と高い技術によって生み出された数多くの作品を見て回ることは、私にとって驚きの連続でした。「これからどのような作品を描いていけばよいか」と悩んでいた私にとってとても参考になり、学びを深めることができる作品ばかりでした。
 翌日、東日本大震災の遺構である荒浜小学校を訪れました。私はこのような被災地に足を踏み入れるのは初めてでした。そこでは津波の被害を受けた痕跡が色濃く残っており、普段テレビのニュースでしか見たことない景色に圧倒されてしまいました。また、見学の際に当時の状況について詳しくお話をしていただきました。実際に地震や津波が来たときの対処法についての話や、そして救助活動の最中に亡くなられた消防員の方のことや当時の具体的な状況など、私にとって衝撃的な話の数々でした。これから先、私たちがどのように生きていくべきかを考えさせられる貴重な経験となりました。
 その後、仙台国際センターにて漫画家の荒木飛呂彦先生による作品講評会がありました。先生独自の視点による作品講評や、先生自身がキャラクターのポーズをどのように生み出すか、などの漫画についての興味深い話を聞くことができ、メモ欄がぎっしり埋まってしまいました。
 最終日の交流会は、他県の人たちと意見を交換する絶交のチャンスでした。風景を描くことを好む私とは対照的に、人間を描くことが好きな人や、スケッチを三原色で描くことにこだわる人、映像表現で液体をこぼすシーンを入れることが好きな人など、独特な感性を持つ人がたくさんいるという共通点を発見できて嬉しかったです。
 この3日間、知らない土地でたくさんの素晴らしいものを見て学び、多くの経験ができました。「みやぎ総文2017」への参加は、これから私が絵を描いていくうえで大きなプラスになったと思います。宮城の先生・生徒のみなさん、3日間、ありがとうございました。

沼田高校 3年 橋本鈴
 私は今回の全国総文を通して、全国の技術の高さを学びました。全国から集められた作品の数々を見てみると、全国的に非常にレベルが高く、中には同じ高校生が描いたとは思えない程に練り上げられた作品もあり、自は井の中の蛙であったのだなと感じさせられました。
 交流会では自分の作品に対する認識を改めて再確認する事が出来たし、それを人に伝え、また人の作品に対しての理解を深めるための良い機会になりました。
 2日目の講演会では尊敬する荒木飛呂彦先生から直接お話が聞けて大変に嬉しく、また実りある経験をすることが出来ました。荒木先生がどのような作品のどこが良いと思ったかを知ることが出来てその作品の魅力をしっかりと学べました。
 仙台で過ごした3日間はとても密度が濃く学べることが沢山有りました。この3日間を経験できた事は、私にとって非常に有意義なことでした。学んだことを無駄にせず、これからに活かしてゆきたいと思います。

熊野高校 3年 井出元咲良
 私はみやぎ総文に参加してとてもいい思い出をつくることができました。最初は一緒に宮城へ行く他校の人たちとうまく打ち解けるかどうか不安でしたが一緒に県大会に選ばれた友人の明るさのおかげでなんとかコミュニケージョンをとることができました。講演会では「ジョジョの奇妙な冒険」の作者である荒木飛呂彦先生の講演があり、そこではレオナルド・ダ・ヴィンチが「モナリザ」をずっと描き続けたように「自分がまだ描けると思ったらまだ描ける。もう終わりと思ったらもう終わり。」という言葉を聞き、荒木先生の絵を描く思いが伝わりました。美術をする人に対してはとてもいい勉強になったと思います。交流会では明るい友人を見習って明るく振る舞い、グループ全員で話し合いをすることができました。会話では自分たちの地方の方言や特産物、また自分の趣味などで場を盛り上げることができました。自分たちの作品を講評会でもそれぞれの作品に対する思いや技法を知り、自分の視野が少し広くなったように感じました。その後の七夕飾り作りでは宮城県で昔から受け継がれている七夕飾りの制作を通して七夕の由来や込められている思いを知ることができ嬉しかったです。今回のみやぎ総文では多くの人とつながりを持ち、自分が今まで知らなかったことが学べてよかったです。この経験を自分の新たなる作品制作への糧としてこれからも頑張っていきます。

熊野高校 3年 岸川輝良々
 私は今回みやぎ総文に参加させていただき、たくさんのことを学びました。全国の作品レベルの高さに驚いた一方、いろいろな技法や材料などさまざまな工夫で作品を表現してあることがとてもおもしろくてとても勉強になりました。また、2日目の荒木飛呂彦先生の講演会の際、生徒が「期日までに作品を完成させることが難しい事があり、そんな時先生はどうなさいますか。」という質問に対し、「高校生の内はとことんこだわってもいい。作者が完成だと思わない限り、その作品は完成することがない。」とおっしゃっていたのが、心に残りました。自信を持って「完成だ。」といえる作品を作っていきたいと思いました。3日間の交流会では、グループの作品を見て回り、その中でそれぞれの作品に対する意見なども聞けて嬉しかったです。美術を通し、他県の方と交流をすることができた事はとても勉強になり貴重な経験になりました。今回の経験をこれからの作品づくりに生かしていきたいと思いました。

会期
平成29年7月31日~8月4日(金)
会場
宮城県立美術館
県代表参加生徒数
12人
参加校
沼田、熊野、広島国泰寺、安芸、神辺、府中、基町、安芸府中

仙台市内にて第41回全国高等学校総合文化祭「みやぎ総文2017」が7月31日~8月4日まで開催されました。広島からは生徒12名、教員11名の計24名が7月31日~8月2日の3日間、2泊3日の日程で参加しました。

大会初日は宮城県立美術館にて展示作品を鑑賞した後、仙台駅周辺で行われたパレードを見に行きました。全国から集まった優れた作品の数多くを見て多くの刺激を受け、パレードでは様々な地域の高校生たちのエネルギッシュなパフォーマンスに圧倒されました。

翌朝、東日本大震災で津波の被害を受けた若林区にバスで移動しました。そこで被災直後の写真・映像等を展示する遺構として公開されている荒浜小学校を見学させていただきました。様々な資料を見て解説を聞く中で、改めて津波の脅威を知るとともに、防災について考えさせられました。

午後からは仙台国際センターに移動し、開会式および作品講評会に参加しました。「ジョジョの奇妙な冒険」などで知られる漫画家・荒木飛呂彦先生による作品講評会では、展示作品を荒木先生独自の視点で講評していただいたほか、キャラクター作りや絵を描く際に考えていることなど、様々なお話を聞くことができました。質問時間には多くの生徒が積極的に質問を行い、荒木先生の言葉にしっかり耳を傾けていました。

最終日は、作品交流会及び七夕飾り制作グループワークに取り組みました。様々な地域の生徒と作品について語り合い、交流する中で、様々な発見・学びがあったようです。広島の参加生徒たちは、皆生き生きとした表情で会場を後にしました。

 「みやぎ総文2017」へ参加し、改めて全国の美術を学ぶ高校生たちの優れた作品や熱意に感銘を受けました。また、宮城の生徒・先生方のあたたかい心配りがとても有難かったです。昨年の広島大会から、良いバトンが繋げていることを実感できた大会でした。

引率代表 鈴木 遥子
(広島市立基町高等学校)

<2016ひろしま総文>第40回全国高等学校総合文化祭 美術・工芸部門

会期
7月30日(土)~8月3日(水)展示<全国美術・工芸部門作品展>
7月31日(日)<部門開会式及び講演会・講評会><生徒交流会>
会場
<作品展示>広島県立美術館
<部門開会式他>広島県立総合体育館武道場
概要
美術・工芸部門では7月30日~8月3日,広島県立美術館で作品展を開催しました。各都道府県から選抜された絵画・彫刻・デザイン・版画・工芸・映像などの秀作400点を県民ギャラリー,1階・地下ロビー,講堂,映像コーナーに展示しました。7月31日は広島県立総合体育館武道場で部門開会式と明治学院大学教授・美術評論家の山下裕二先生をお迎えし,講演会・講評会を開催しました。交流会としては,広島発祥のけん玉による交流,県立美術館までの移動を利用した,グループごとのクイズなどによる交流,そして,作品を前にしての鑑賞会を実施しました。また,会場には「高校生が描くヒロシマの“青い絵”」を展示しました。

生徒実行委員長より

お礼のことば 

 
 今年の夏は,私の人生の中で一番輝いた夏でした。
 美術工芸部門は「言葉にできない大会」そして「一期一会を大切にしたおもてなし」を目標に準備を重ねてきました。来場した皆さんにどんなおもてなしをしようか,自分たちは大会を成功させるために何をすることができるだろうか,など,どのように大会を作っていくのかをみんなで何度も考えました。その中で壁にぶつかることもありましたが,目標に向かって共に頑張る仲間たちに励まされ頑張ることができました。「47年に1度の歯車、今始動!」これは私たちが活動を始めて間もないころに考えたキャッチコピーですが,文字通り総合文化祭が広島で開催されるのは47年に1度のことです。皆さんとの出会いは,たくさんの偶然が重なって生まれたまさに一期一会な出会いだと思います。皆さんをお迎えすることができて,本当によかったです。
 ひろしま総文ではアートけん玉の展示や作品交流会,山下裕二先生の講演の他に,「高校生の描くヒロシマの青い絵」の展示を行い,ヒロシマの美術部員がそれぞれの想いをこめて描いた青い絵を全国の方々に見て頂くことができました。これを機に,1人でも多くの高校生がヒロシマについて,平和について思いを馳せてくださったら嬉しいです。
ひろしま総文を通して,たくさんの笑顔が生まれ,たくさんの出会いが生まれ,新しい価値観や新しい自分が見つかったのではないでしょうか。私から見た広島大会は,来場してくださった皆さん,運営スタッフ,みんなが輝いている高校生らしい,高校生が主役の大会でした。その光景を見て,委員長をやってきてよかったと心から思いました。大会を完成させることができたのは,全国から来場してくださった皆さんのおかげです。また,大会運営を一緒に頑張ってきたスタッフのみんな,いつも私たちを支えてくださった先生方,たくさんの人たちのおかげで私は美術工芸部門の委員長をやり遂げることができました。そして,このような言葉にできない大会を実現することができました。3年間委員長を務めさせていただいたこと,みんなと一緒に活動できたことを誇りに思います。ひろしま総文にかかわったすべての皆さん,本当にありがとうございました。

美術・工芸部門 生徒実行委員長 吉本愛梨 ( 広島県立広島国泰寺高等学校 3年 )

部門開会式及び講演会・講評会

会場
広島県立総合体育館 武道場
部門開会式
8:00
  受付・開場、着席
8:55~9:00
 オープニング映像、パフォーマンス
講演会・講評会
9:20~10:20
 講師 山下裕二先生
 (明治学院大学文学部芸術学科教授 日本美術史家 美術評論家)
 「日本美術へのいざない-伊藤若冲を中心に-」
開会式前パフォーマンス
開会宣言
生徒実行委員長挨拶
次年度開催権宮城県の皆さん
講師 山下裕二先生
講演会の様子

生徒交流会

会場
(1)交流会1(けん玉交流) 第1会場 広島県立総合体育館武道場
(2)移動交流(案内・ゲーム)第1会場と第2会場往復の道中
(3)交流会2(対話式鑑賞) 第2会場 ロビー・ギャラリー・講堂
内容
(1)交流会1 けん玉交流
・けん玉の技やゲームを各班に分かれて講師の指導で実施。
・けん玉世界チャンピオンの模範演技を鑑賞。
・アートけん玉を鑑賞。
・広島県の高校生が制作した“ひろしまけん玉”を各自持ち帰る。
・各自“ひろしまけん玉”を持ち帰ってアートけん玉を制作して広島大会HP上で「仮 全国高校生アートけん玉展」を開催する。

(2)移動交流
・各班でリーダー(ナビゲーター)の引率で会場を移動しながら広島の観光案内とゲームを実施。

(3)交流会2 対話式鑑賞
・美術館に展示された全国の代表作品を各班に分かれて鑑賞。
・リーダーを中心に各班で対話形式で鑑賞。
けん玉模範演技
けん玉交流
移動交流
広島クイズ
鑑賞交流1
鑑賞交流2

美術・工芸部門諸会議

会場
ひろしま美術館 講堂
内容
各都道府県代表者会議 7月30日(土) 14:00~16:00
専門部会 顧問会議  7月31日(日) 10:30~11:30
事務引継会      7月31日(日) 11:45~12:45