第76回広島県高等学校総合体育大会ポスターバッジデザインコンクールの受賞結果を掲載しました。
イラストから日用品デザインにいたるまで、平面立体を問わず多数出品されるデザインコンクールです。
第23回広島県高等学校絵画彫刻コンクールの受賞結果を掲載しました。
第48回広島県高等学校総合文化祭のポスターコンクール審査結果を掲載しました。
詳しくはこちら
以前から検討していた応募規定について、今年度は大きく変更し、主にテーマを設けての作品募集とした。テーマはSDGsの1~6番としたが、テーマをどう捉え、どのような作品を制作すればよいか、生徒も指導者も苦労されたようだ。結果、出品点数が減少したものの、より「デザイン」を意識した作品が出品され、全体的にレベルアップした印象である。平和デザイン部門の出品数が増えたことも良かった点である
今年も外部審査員として尾道市立大学の林宏先生と、広島大学の八木健太郎先生にお越しいただき、美術連盟の教員で選んだ入選作品の中から、特選と個人特別賞を選考していただいた。作者による施策コンセプトとともに、作品をじっくり見ていただき力作が選出された。
主に出品点数の減少、作品バラエティーの不足感が課題であるが、今回の経験を踏まえた上で、来年度はさらに意欲的な出品があることを期待したい。
コンクール運営委員長 奥本 純子
(広島県立賀茂高等学校 教諭)
賀茂高校のセミナーハウスで審査を行った。大型平面と小型平面、立体・映像で部屋を分けてスムーズに行うことができた。審査の手順として、まず美術連盟所属の教員で入選作品を選考し、さらにそこから特選作品を選考した。その後、外部審査員としてお招きした尾道市立大学の林宏先生と、広島大学の八木健太郎先生に特選作品の中から個人特別賞を選考していただいた。デザインの専門的な視点から審査していただく中で、改めて「デザイン」とは何か、心象表現と目的表現との違いについて考えさせられた。
応募作品の総数は昨年より若干減ったものの、各部門で意欲的な作品が多くみられた。受賞した作品は立体作品の割合が大きかったが、それぞれコンセプトに基づいて、素材の特性を生かしたり構成の工夫を凝らしたりされており、デザインとして洗練されたものであった。
ご協力いただいた関係各所に感謝しつつ、来年度以降、応募規定の変更を予定しているので、引き続き皆様のご理解ご協力をいただきながら、より充実したコンクールとしていきたい。
コンクール運営委員長 奥本 純子
(広島県立賀茂高等学校 教諭)
総評準備中
昨年度から引き続き,新型コロナウイルス感染症の波に翻弄される状況であった。一斉休校こそなかったものの,学校によっては臨時休校となったり,分散登校となったりして,部活動の活動時間や内容も大きく制限された。そのため,出品数の減少や小型作品の増加が予想されたが,例年とほとんど変わらない出品状況であった。制作に対する生徒の熱意や努力,また,それに応えようと指導に当たられた先生方の熱い想いが感じられるものであった。
今年度もコロナ禍ということで,外部の審査員の先生はお招きせず,美術連盟所属の教職員のみで審査を行った。「平面」「平和デザイン」「立体」「映像」の各部門で審査を行い,入選,特選,入賞作品を選出した。どの作品も,活動における様々な制約がありながらも,粘り強く努力を重ねたことが伺われるものであった。
課題として,大型の平面作品の中には「絵画」との線引きが難しいものがある,ということがあったが,これについては昨年度同様コンセプトを添付してもらうこととした。これにより,作品の「デザイン」の意図を作者に認識させるとともに,審査の際にも役立つものとなった。また,「平面」か「立体」かの判断が困難な作品があり,その場で部門を変更して審査を行ったものもあった。今後基準を整理し,来年度以降適用できればと考えている。
例年,平和デザイン部門と映像部門の出品数が少ない傾向にあるが,今年度も同様であった。平和デザイン部門は,世界平和への願いの発信地である広島ならではのものであり,より活性化させていきたいところである。映像部門においても,一人一台の端末を持つ時代の流れに乗って,出品数の増加を期待したい。
コンクール運営委員長 奥本 純子
(広島県立三原高等学校)
安芸府中 3年 安永樹理
海田 1年 望月花
今年度は以前猛威を振るっている感染症の影響により,各校で部活動の活動時間短縮や,休校が行われるなど,例年とは違った制作環境となった。そのことから当初は出品数の大幅な減少や,大会規模の縮小も懸念されたが,蓋を開けてみれば,例年と比べても出品数に変化はなく,ほぼ例年並みの規模でコンクールが開催され,各校で熱心に指導に当たられた諸先生方,こういった状況の中でも懸命にクリエイティブな情熱の灯を絶やさなかった各校の生徒たちの想いというものが感じられるコンクールとなった。
審査についてはこれまでと同様「平面部門」「平和デザイン部門」「立体部門」「映像部門」に分けて行われたが,例年外部の先生に審査をお願いしている部分を,今年度については感染症の拡大のリスクを避けるために美術連盟所属の教職員のみで実施することとした。
どの部門においても入賞以上に選ばれた作品をはじめとして,入選の作品,どれもが時間的な制約が例年に比べ厳しい中で切磋琢磨したことが感じられる作品であった。毎度の懸案事項であった「作品のコンセプト」についても,今回から作品裏面にそれをしっかり明示することで,『デザインをしている』ということへの一定の意識付けができていると感じた。ここからよりデザイン性というものが強く感じられる作品が増えていけば「デザインコンクール」の名に沿ったコンクールの体をなしてくると思われる。
また,平和デザイン部門の出品数が少ない現状については今年も継続しており,こちらの出品をより広く募っていきたい。本県にこの部門が存在している意義や,本コンクールの成り立ちを鑑みても,平和デザイン部門がより活発になることが理想であると考える。そこの部分の各校へのアナウンスが不足していたことは否めないため,次年度は平和部門への出品数を今年度の3倍以上を目指していきたい。
コンクール運営委員長 村田 公人
(広島県立福山明王台高等学校)
今年後から審査会場を広島県立福山明王台高等学校の格技場に変更して実施した。審査についてはこれまでと同様「平面部門」「平和デザイン部門」「立体部門」「映像部門」それぞれについて、県内の高等学校美術教員が入選以上と思われる作品を選出した。
午後からは特選以上となる作品と,各賞に該当する作品の審査を尾道市立大学の野崎眞澄教授と、桜田知文教授により行っていただいた。
平面,立体,映像いずれも入賞に選ばれた作品をはじめとして,生徒の熱量が感じられる作品ばかりであった。しかし,コンセプトが明確であった一部の作品を除いては,毎年の課題である『デザインをする』ということへの意識は今年も希薄であったと言わざるを得ない。ご講評を賜る諸先生方から毎年のように「デザインをすること」への意識を問われていながら,それに対する解を見いだせずにいる状態が続いている。
「グッドデザイン賞」を主催する公益財団法人日本デザイン振興会では,デザインの定義づけは難しいとしつつも,『デザイナーが何か新しい物事を設計する際には必ずその中心軸に「ヒト」または「人々」が存在し,そして「そのヒト(人々)には何が必要だろうか?そして、何を設計するべきか?」を考えます。これが、現代の「デザイン」という言葉の定義において最も重要な中心核だと我々は考えています。』と述べている。(出典:https://www.jidp.or.jp/ja/about/firsttime/whatsdesign)
今一度「デザインすること」の意義を考えて各自の制作に臨むことが,今後のコンクールの成否に関わると思っている。
また,平和デザイン部門の出品数が少ない現状にも変化はなく,こちらも大きな課題として山積したままとなっている。平和デザイン部門の存続は「デザイン」を冠する本コンクールにおいて不可欠な要素であり,本コンクールの基幹ともなっている部門である。本コンクールを「デザイン」のコンクールたらしめる為にも,次年度以降改善できるところは改善していきたい。
コンクール運営委員長 村田 公人
(広島県立福山明王台高等学校)
前年度のデザインコンクールでは立体部門の出品に際し大きさの制限を設けたが,今年度は大型の作品も出品可能とした。参加校は前年度より減ったが,作品の点数自体は立体平面ともに前年度より増える形となった。
審査はこれまでと同様「平面部門と平和デザイン部門」,それと「立体部門と映像部門」の2つに分かれて行われ、県内の高等学校美術教員がそれぞれの部門から入選以上と思われる作品を選出した。
午後からは特選以上、各賞に該当する作品の選出を尾道市立大学の野崎眞澄教授と、同じく尾道市立大学の桜田知文准教授により行われた。平面,立体ともに入賞作品に選ばれた作品をはじめ完成度,質ともに高い作品が多く,生徒の熱意が感じられるコンクールとなった。しかし,平和デザイン部門への作品の出品数が年々減少してきているのは大きな課題と考える。今年度は11点となっており,これ以上点数が減ることは避けたい。平和デザイン部門は自由制作の趣が強くなっている本コンクールにおいて,唯一コンセプトが明快な部門であるため,デザイン性を意識して取り組める部門となっている。平和デザイン部門の存続は「デザイン」を冠する本コンクールにおいて不可欠な要素と感じているので,次年度以降,とくにデザイン作品の制作に意欲的に取り組んでおられる学校においては,積極的に参加していただければと思う。
コンクール運営委員長 村田 公人
(広島県立福山明王台高等学校)
前年度まで広島市内の会場で催してきたが,今回は福山市に会場を移しての実施となった。一つの学校からの出品数の制限や,立体部門の大きさ制限,小作品の取り扱いに関してなどの規定変更の関係で主に小作品の点数が前年度より大きく減少したが,B2以上の平面作品に関しては概ね例年通りの出品数となった。審査は平面と立体映像に分かれて行われ,県内の高等学校美術教員がそれぞれの部門から入選以上と思われる作品を選出し,そののち特選以上,各賞に該当する作品の選出を尾道市立大学の野崎眞澄教授と,同じく尾道市立大学の桜田知文准教授に依頼し,執り行われた。
平面作品においては多様な表現や細部まで意匠の凝らされた作品が多く,立体作品においては一見してコンセプトのわかりやすく質の高い作品の散見した。今後デザインコンクールをよりよいものにしていくための多くの課題を考えるきっかけとなるコンクールとなった。
コンクール運営委員長 村田 公人
(広島県立福山明王台高等学校)
報告準備中