全国高校総文祭 美術工芸部門

<2019佐賀総文>第43回全国高等学校総合文化祭 美術・工芸部門(佐賀大会)

事業名
第43回全国高等学校総合文化祭美術・工芸部門(佐賀大会)
会期
7月27日(土)~31日(水)
会場
佐賀県立博物館・美術館等
県代表参加生徒数
10人
参加校
福山明王台,市立沼田,市立舟入,安古市,加計,国泰寺,広島皆実,神辺,呉宮原

第43回全国高等学校総合文化祭「2019さが総文」が7月27日~8月1日までの6日間にわたり、佐賀県内各地にて開催されました。広島県からは生徒10名、教員11名の計21名が7月27日~29日の3日間の日程で参加しました。

大会初日は、佐賀市文化会館大ホールにて行われた総合開会式に参列しました。参列者全員で行う、佐賀弁でのラジオ体操第2や、佐賀県生徒実行委員と次年度開催の高知県生徒実行委員の掛け合いによるステージ、国際交流として様々な国のダンスの披露、そして構成劇「蒼天の翼」。どれも時間をかけて作り上げた生徒と教員の研鑽の成果が見られました。会場スタッフの、笑顔で気持ちのいい挨拶も含めて、おもてなしの心の感じられる素晴らしい総合開会式でした。その後、佐賀市市街地で行われたパレードを見に行きました。美しい衣装と華やかな動きのバトントワリング、一糸乱れぬ動きと迫力ある演奏のマーチングバンド。どの団体も美しく、力強いパフォーマンスでした。

翌日の午前中は、佐賀県立博物館・美術館で各都道府県代表の展示作品をじっくりと鑑賞しました。展示会場入口には、佐賀県の美術部の生徒が制作した47都道府県の名産・名物を描いたモニュメントがお出迎え。会場内には高校生の作品とは思えないようなレベルの高い作品が並び、参加生徒からも「凄すぎ・・」との声がこぼれるほど。多くの作品に圧倒されながらも、自分の自慢の作品の位置を、午後の鑑賞交流会のために確認しました。

午後からは市村記念体育館での部門開会式の後、各グループでカードゲームによる自己紹介、グループごとに美術館に移動して対話型鑑賞交流会に取り組みました。カードゲームのおかげか、どのグループもすぐに打ち解け、出身地は様々でも、美術への想いは同じといわんばかりに、自分のそしてお互いの作品について語り合いました。作品を通して伝えたいことを伝える難しさや、受け取る側の感性や視点、経験などによって見えるものの違いなど、生徒たちは大きな刺激を受けたようです。

最終日は研修講座に参加。講座は23に分かれており、それぞれの講座の講師は、大学の教授や、現役の作家・デザイナーなど錚々たる顔ぶれでした。研修講座では、今までに触れたことのない技術に胸を躍らせたり、より深い学びをしたりと、講座ごとに個性あふれる充実した内容でした。出品作品の講評についても、今年度は全ての作品がそれぞれの講座の講師により丁寧に講評してもらい、全ての生徒が貴重な学び機会をいただきました。

「2019さが総文」という原点で、カードゲームや鑑賞交流、研修講座を介して、全国の高校生たちや、今まで気付かなかった視点や技術に出会い、ここで得たものを生かし自分の目指す未来へ舞い上がるという、生徒の行く末を明るく照らすような大会でした。

引率代表 牧原 義英
(広島県立加計高等学校)

県代表選考作品