平和公園アート大会

第10回 平和公園アート大会2018

事業名
第10回 平和公園アート大会2018
審査日
平成30年6月9日(土) 天気:晴れ
大会会場
広島平和記念公園
参加生徒数
172名
参加校
安古市,広島井口,加計,可部,祇園北,吉田,呉宮原,広島観音,高陽,高陽東,修大附属鈴峯女子,熊野,沼南,比治山女子,福山葦陽,広島皆実,舟入,安芸

平和公園アート大会,今回実は始めて10周年の大会でした。まだまだ歴史は浅いですが,それでも生徒たちが7歳の頃からやっている大会です。天候が非常に不安定で今年こそ中止かと心配しましたが,雨間を縫ってこの日は快晴。暑い一日でした。

毎回言ってる事ですが,この「場」の持つ平和への願い,祈り,繋がりの力が,絵を描きながら,あるいは描くことによって生徒たちの心を動かしている。それが伝わる作品が今年も並びました。それはとても素敵な事だと思います。

大会運営委員長 水野悠史
(広島県立祇園北高等学校)

大賞

熊野 2年 大高下 陽菜

準大賞

安古市 2年 古川 愛美

奨励賞

呉宮原 3年
奥村 友香

祇園北 2年
山田 千晴

祇園北 3年
廣田 朋

広島皆実 3年
長谷川 健

広島観音 2年
細谷 瑠七

修道大附属鈴峯女子 3年
田窪 亮子

新人賞

呉宮原 1年
山本健太郎

生徒感想文
広島皆実高等学校 No.152 2年 楠元 野乃佳

 今回の「平和公園アート大会」に参加して改めて外国人の方の平和に対する関心の深さを実感することができました。私は平和の鐘を描いていたのですが,多くの外国の方々が鐘を鳴らしている様子を見かけました。中には鐘が鳴っている間ずっと目をつむっている方もいて,とても心が温かくなりました。このような様子を見ていると日本人よりも外国人の方が平和について深く考えているのではないか感じてしまいました。日本人でも一度も平和公園に来たことがない人もいると思うので,ぜひ平和記念公園に来て平和について考えてほしいと思いました。


広島井口高校 №11 佐々木 和香

 今日,制作しながら印象に残ったのは,見える景色を通して「未来の景色はどのようなものだろう」「これから先,どのような日々が待っているのだろう」と平和について想像したことです。

 昔,戦争がおこったのは権力の争いだけがきっかけではなく,一人ひとりが他人の思いを理解せず,思考の多様性を受け止めきれなかったこともあるのではないかと思います。私自身も人に思いを伝えるのが苦手です。自分の思いを伝える手段が,唯一絵を描くことでした。

私は,大会で,たくさんの人の思いを想像して絵を描きました。景色と思考を組み合わせ,自分なりに表現することは,思っていた以上に楽しかったです。絵を通して平和について考える良い機会になりました。また来年も,平和公園の景色に平和への思いを込めて絵にしたいなと思いました。
 
高陽高校 No.75 2年 川口紅葉

 前日には土砂降りの雨が降ったので、どうなるかと思っていましたが、快晴で絵が描きやすい1日でした。原爆ドームを描いていると、普段見ている時とは違い細かく建物を見ることができて、崩れているところ、色あせているところなどに気づきました。改めて原爆の怖さを感じました。また、外国人や親子連れがじっと原爆ドームを見ているのを見て、原爆ドームは平和を伝えるために大切なものなんだなと感じました。



呉宮原高校 No.58 2年 中本智菜

 私は今回、原爆ドームを描いたのですが,じっくりと原爆ドームを見て,改めて広島に投下された原爆,そして核兵器の脅威を感じました。そして同時に、私たちの住む日本が今後もずっとこの「平和公園アート大会」ができるような「平和な国」であってほしいと思いました。絵を描きながら自分も平和な世界にするためにできることはなんだろうと考えました。自分が出来ることを考えて行動できる人間になれるように頑張っていきたいと思いました。



広島観音高等学校 No.67 仁禮 裕介

「平和の火」というのは「火」であるということに意味があると思った。戦争は、しばしば「戦争の火種」や「戦火」のように「火」と関連づけられる。その「火」が平和を象徴するものに転じ、核が無くなるまで戦争は消えないという事を照らし出し,「私たちは核戦争を絶対に無くす」という気持ちを起こさせる。戦争の犠牲者から引き継がれた平和を象徴する「火」を,これからも大切にしたい。

熊野高等学校 No.104 2年 石坂美乃

私が感じた事は「目に見える物」だけを見ても何も変わらない、ということです。原爆の子の像を描く時、30分ずっと観察をしました。ガイドさんの話しを聞いた時の観光客の顔が少し前と違う顔をしている事に気付いた時。「本質」を知って自分が見るからこそ平和について考える事ができるんだ、と思いました。なので、私の考える平和の色を使い、本来の色とは別の色を塗りました。見てほしいもの、感じてほしいものはその物だけではない、というメッセージがつたわればいいな、と思います。
 
祇園北高校 2年 松岡 侑紀奈

 私が今日描いた広場は,今まで見たことのない広場でした。こんなところがあったんだと思っていたら,その広場には折り紙がたくさん飾られてあり,自分が気づかないところにもたくさんの願いが込められているのだなと思いました。その願いを少しでも多くの人に知ってもらえるように自分の絵ではその折り紙を空にはばたかせ,平和への祈りを込めました。



安芸高等学校 №166  貞尾 明日香

 今日の制作を通して色々な考えが浮かんできた。普段何気なく見ていた原爆ドームだったが,今日改めてじっくりと見て絵を描いてみると細部まで造りが分かり,どこがどう壊れてしまっているのかが分かった。

他にも描いているうちに色々と考えて今,自分がささいな事で不平不満を言っているのが馬鹿らしくなった。今日一日はとても良い経験になった。